鍼灸治療について


治療は、指圧・マッサージよりも鍼灸を中心に行っています。鍼は痛いし、お灸は熱いのでは?と思われがちですが、そんなことはありません。また、整形外科的な疾患だけでなく、様々な疾患に効果があります。

こんな病気にも鍼灸!

鍼灸治療は一般には肩コリ・腰痛・膝痛などの関節痛などの整形外科疾患に効果があると知られています。しかし、本来の鍼灸治療の応用範囲はもっと幅広いのです。

 

例えば、片麻痺や言語障害などの脳梗塞の後遺症、圧迫骨折の後遺症。高血圧・糖尿病のような臓器疾患、うつやパニック障害などの精神・神経疾患、自律神経失調症。他にも、リウマチ・顔面麻痺・神経痛・更年期障害・浮腫・不妊治療・逆子・癌の痛み取りなどにも効果があります。

 特にマッサージに鍼灸を組み合わせて行うことにより適応範囲を広げ、互いの効果を高め合う相乗効果が期待でき、「寝たきりの方が起き上がれた!」「歩行困難の方が杖を使わずに歩けた!」というような効果にもつながります。 

 

また、東洋医学はその病を診るとともに、その病に至った身体全体のバランスを診ていくので、いわゆる全体治療が原則になります。そのため、主訴(一番治したいところ)の病だけでなく、その他もろもろの症状が改善されることも少なくありません。「腰の治療をしていたら便秘が治った!」「首の治療をしていたら足の浮腫がなくなった!」というようなことがしばしばみられます。

 

何をやっても治らない!というような方も一度鍼灸のような東洋医学を受けられることをお勧めします。

 

刺さない鍼は痛くない!

癒翠 鍼(はり)の種類
鍼(はり)の種類

鍼灸治療で用いる鍼は、髪の毛くらいの細さですのでほとんど痛みを感じることはありません。それでもやはり、「鍼は怖い」という方がいらっしゃるのは事実です。

そこで、当院では『刺さない鍼』も用いております。

鍼にもさまざまなものがあり、皮膚に接触させるだけの鍼や、皮膚の上をコロコロと転がすだけの鍼と呼べないような鍼もあるのです。効果は刺さない鍼との差はほとんどありません。痛みがありませんので鍼が怖いという方にはお勧めしております。

熱くないお灸って?

肌にやさしいお灸
肌にやさしいお灸

背中の上でモクモクと煙が上がって、「う~ん」と言いながら熱いのを我慢する…というのがお灸のイメージですよね。しかしながら、時代の流れと共に熱すぎないお灸・皮膚にやけど痕が残らないお灸が好まれるようになっています。

当院では柔らかい熱刺激のお灸を用いています。図のような構造をしており、台座を介してお灸に火が点きます。

皮膚を直接焼くようなことはありません。

よもぎ成分と熱刺激はしっかりと体に作用することができますので、お灸の効果はしっかりあります。もちろんご希望の方には普通お灸(米粒以下の大きさで直接焼くお灸)も行っております。